身の丈で小さく楽しく暮らす

身体を温めるのに重宝する「ぬかの温湿布」

暮らしの研究室
ご縁があり、住まわせてもらうことになった築100年ほどになるおうち。ここを拠点に、自分が「暮らし」の中で気になったこと、疑問に思ったことを調べたり、実践したり、試行錯誤しながら紐解いていくプロセスを楽しむ場として『暮らしの研究室』と名付けることにした。

きっかけは図書館で見つけた本

たまたま図書館で見つけた本に載っていた「ぬかの温湿布」

口に入れても大丈夫な自然の素材を使ってできるため、身体にやさしいと思って、試しに作ってみることにした。

作り方もシンプルで、布を二枚重ねて袋状に縫い、中身を入れるだけ。

これなら簡単に作れそう。

材料も全て町内で揃えられるものばかり。

知り合いなどに声をかけて、材料をもらうことで費用も節約できてお得。

外布は綿、リネンが良いと書いてあり、内布は晒しとあった。

ダイソーでリネンの生地を購入し試作。

いくつか試作を作る中で布もわざわざ買わなくても家にあるものでできないかと思い、着なくなった綿100%のTシャツやシャツを使用してみることにした。

試作品第一号。リネン生地を使用して手縫いで作成。<2018年10月>
事業で使うため、いろんなバージョンで作成。着古したTシャツやリネンの枕カバーなどを活用。
作って欲しいと頼まれた方からいらなくなった服(ワイシャツ、Tシャツともに綿)を預かり、表布に活用。

気になることをカタチに

作ってみようと思ったきっかけは自分の興味関心から。

ちょうどこれから寒い時期になるタイミングでもあり、身体のケアをするのに使いやすいと思った。

気になること、できそうなことはとりあえずやってみる。

身体を温めるという視点から、自分の生活に取り入れながら実際に使ってみて体感してみた。

実際の使い心地はとてもやさしく、じんわりと身体の芯まで行き渡るような温かさ。

人のぬくもりに近いような感覚。

湿熱なので、ホッカイロのように熱くなりすぎず、湯たんぽのような低温やけどの心配もない。

自然と熱が抜けていくが、当てているところはずっと温かい気がする。

取り扱いも簡単で、何度も繰り返し使えるところが良い。

経済的にも、環境的にもエコ。

電子レンジがあれば、手軽に使えるのも魅力的。

特に冷えで悩む女性は多く、妊婦さんから子ども、お年寄りまで、老若男女問わず使える。

他の人にも使ってみてもらおうと思い、自分の企画した事業で試してもらった。

知人から両足を温めたいという話を聞いて、衛生面も考慮し試しにカバーを作成。

カバーも使わないからと知人から頂いたの枕カバーを活用。出し入れしやすいように作りもシンプルに。

温めることの大切さ

ちょうど試作品第一号が完成して使い始めたのは寒くなりはじめの10~11月頃。

身体の芯から温めてくれる「ぬかの温湿布」はとても使い勝手がよかった。

そのころ、友人が妊娠中で身体の冷えがきになると言っていたことを思い出し、産休に入る前にプレゼントして試しに使ってみてもらった。

これなら妊娠中の身体にも優しいと感じた。

冷えで悩んでいる方は多く、知人や友人にも試しに使ってもらい、いろいろな意見や感想をもらった。

作り方を伝えると早速作ってみて、さらに使用した感想まで伝えてくださる方もいた。

身体を温めることで冷えて硬くなった筋肉が緩むだけでなく、気持ちもホッとしてリラックスできる。

また、身体全体が温めると血流がよくなり筋肉だけでなく、内臓の働きもよくなる。

身体全体が元気に働く、機能することで生きる力が湧いてくる。

それだけではなく、じんわりとぬくぬくした温かさはどこか人は触れ合うぬくもりにも似ている気がする。

「ぬかの温湿布」を通じて人とのコミュニケーション、さらに良い循環が生まれた。

健康とは心も身体も元気であること。

温めることは生きるためにも大切なことのように感じた。

友人の娘ちゃんも気に入ってくれた様子。子どもでも安心して使える、やさしい温かさ。
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